患者さんとの関係
配偶者
病歴・治療歴
2020年03月:7日、定期健康診断のレントゲン検査で食道癌の疑いがあるといわれ、大きな病院を紹介される
2020年03月:10ー23日 CT, PETなどの検査を受け、この時はステージⅡかⅢで手術を勧められる
2020年03月:23日 陽子線に関してのセカンドオピニオンを国立がん研究センターに予約
2020年03月:26日 セカンドオピニオンで陽子線治療の適応とわかり、転院を決める
2020年03月:30日 陽子線治療のため転院、再度CT及び内視鏡などの検査
2020年04月:2日 陽子線と抗がん剤(5-FU+シスプラチン)による、治療スケジュール決まる
2020年04月:13日 入院 14日から、抗がん剤と陽子線治療の開始
2020年04月:抗がん剤14日1クール目 28日2クール目 抗がん剤1クール目で副作用ひどく、入院したままで強力な副作用止めをして2クール目に
2020年05月:1日 退院 残る4クールは通院による抗がん剤治療に
2020年05月:21日 血液検査で肝機能の数値が悪く、1週間延ばしての3クール目、
2020年05月:28日 陽子線30回治療終了
2020年06月:4日 抗がん剤4クール目 18日 抗がん剤4クール目
2020年07月:1日 CT 内視鏡検査 2日 CT画像で 多発性肺転移 見つかる
2020年07月:6日 地元の病院に転院 9日 オプシーボ第一回開始
2020年09月:11日 誤嚥性肺炎で入院 オプシーボは効果なしとして中止
2020年10月:12日 退院 入院中 高カルシウム血症、胃ろう造設
2020年10月:19日 第一回 パクリタキセル投与
2020年10月:26日 第二回 パクリタキセル投与
【関連のエピソード】
最初の病院の消化器内科の先生からは、「CTおよびPET検査の結果をみると、ステージⅡかⅢのようですが、はっきりしたステージは手術をしてみないと確定できません。食道の癌細胞が近くの太い動脈を押していて、食道が動脈にぴったりくっついており、皮一枚を隔てている感じです。抗がん剤で癌を小さくしてから手術が標準治療で、できるだけ早く開始した方が良いです。」とのことでしたが、前の晩に、ネットのがんサポートサイトで「癌を宣告されたときは、頭がまっしろになっていますので、冷静な判断ができない状態になります。早急に手術を!と進められてもすぐには応じないで、考えますといって、その日はいったん家に帰って検討しましょう! そうでないと、あっという間に治療レールに乗ってことが進んでしまい、あとから引き返すことができなくなります。」というアドバイスを読んでいましたので、その日は「少し検討させてください。」といって、治療方針を保留にしました。また、この数日、いろいろ情報を集めた中で、陽子線治療が受けられるならば、それが良いねと夫と話していましたので、ついでに聞いてみたところ「陽子線治療はピンポイントで癌を攻撃する治療なので、あなたのように10cmもある大きい癌は適用外だと思います。セカンドオピニョンを受けるのはまったくかまいませんが、転院するとまた検査が始まるし、治療がどんどん遅れますよ。」と、ちょっとたたみかけるような返事でした。また、外科の先生とも相談するようにとのことで、その数日後に診察を受けましたが「動脈とか、気管支とか重要な臓器がすぐ近くにあるので、陽子線は適用外だと思います。私が手術したら75%はうまくできます!」と、自信たっぷりに話されるのですが、私が調べた限りでは、そもそも重要な臓器の近くの癌こそ陽子線がむいているはずですので・・うーん、陽子線のことはよくご存じないのかも・・と、この時も「考えてみます」で保留にしました。
家に帰って、ネットで陽子線の適用内容を確認したところ、ほとんどの項目が適用内でしたし、癌のサイズ関しても、過去の治験応募条件をみたところ「がんの大きさが14cmより小さいこと」という項目があったので、これならぎりぎり適用かもと希望が出てきました。さっそく、アポイントをとり最初の病院での検査結果をもって、国立がん研究センター東病院にセカンドオピニョンを受けにいったところ「陽子線治療ができます」とのことでしたので、すぐに転院し、陽子線と抗がん剤の併用治療をに受けるにいたっています。
陽子線による治療結果は8月か9月にならないとわからないそうなので、この選択が良かったかどうかはまだわかりません。というか、同時に2つを選択できるわけでもないので、どちらが良かったかは永遠にわからないのだと思います。ただ、二人で相談のうえ選んで行動し、そして望んだ治療を受けられたことに関しては、良かったと思っています。