この病気のエピソード
2022年5月初めは皮膚潰瘍と左鼠径部の腫瘤のみで限局期との診断。骨髄病変なし。2022年8月のCTで骨盤内や動脈近くのリンパ節にもうっすらと影がみられるとのこと。虫刺されのような皮膚病変が背中にも見られるようになる。臓器への転移は無し。診断当初は限局期との診断でしたが、現在はそこに留まっていないとのこと。
非特定型なので、どこに当てはまるのかステージなどは聞いておりません。
病歴・治療歴
2021年08月:腹部に小さな水膨れが表れる 痛みあり 皮膚科を受診
2021年09月:潰瘍化して広がる 整形外科を受診
2021年10月:整形外科で手術を受け傷が改善
2021年12月:再び傷口が悪化し広がりをみせる
2022年02月:治療しても改善が見られない 総合病院(皮膚科)を紹介受診
2022年03月:皮膚とは別にそけい部リンパ節腫張が見つかり別の基幹病院(血液内科)を紹介受診
2022年05月:検査入院 及び基幹病院紹介先での診察を受け両者の意見を元に確定診断
2022年05月:25日よりDA-EPOCH治療を開始 6サイクル予定
2022年06月:9日にCT検査 1回目の抗がん剤でそけい部リンパ節の明らかな縮小はみられず CCR4陽性が判明したためポテリジオ療法を開始
2022年06月:2回目の抗がん剤投与中止 ゾリンザとタルグレチンを内服して効果を見ることになる
2022年06月:29日退院 リンパ節 及び皮膚潰瘍に縮小傾向が見られたため ポテリジオ療法と内服薬の継続
2022年07月:5日 退院後初めての外来受診日 皮膚潰瘍デブリード及びポテリジオの点滴
2022年07月:12日 19日 外来受診日 皮膚潰瘍デブリード及びポテリジオの点滴
左腋の下近くに赤い虫刺されのような発疹 細胞診 結果は1ー2週間後
腹部CT検査 そけい部 骨盤内のリンパ節腫張は縮小傾向だが残っている
タルグレチンの副作用と思われる高中性脂肪 休薬して経過観察
2022年07月:26日 外来受診日 皮膚潰瘍デブリード及びポテリジオ点滴
2022年08月:4日 数日前からの発熱により緊急受診 8日に入院が決まる 細胞診の結果 皮膚潰瘍と同じ組織であろうとの診断
2022年08月:8日入院 11日よりICE療法(1サイクルで中止)27日一時退院
2022年09月:5日入院 hyper CVAD療法(4~6サイクル予定) 26日一時退院
2022年10月:3日入院 hyper CVAD-MA療法 25日一時退院
2022年11月:1日入院 hyper CVAD療法 肺真菌症疑いのため中止 肺転移の疑いもあり2日に気管支鏡検査を受ける
2022年11月:8日 PET-CT検査 肺に小さなリンパ腫転移を確認 2日 Hyper-CVAD療法(2回目)開始
2022年11月:12日 担当医からの病状説明 今迄の化学療法は部分奏功 皮膚には効いているが 内部病変は部分奏功 化学療法で寛解を目指すのは厳しい 今の状態で自家移植はできない 可能性が望めるのは同種移植とのこと
2022年11月:17日 ハイヤスタ錠の内服開始 30日一時退院
2022年12月:2日 自宅に戻って早々に腫瘍熱のため血液内科受診 抗生剤とナイキサン錠の追加 ハイヤスタ錠は中止
2022年12月:8日 同種造血幹細胞移植へ向けて入院 20日移植
2023年01月:生着確認 5日 HICU(クリーンルーム)から無菌室へ移動
2023年01月:15日 無菌室から一般病棟へ移動 26日 大腸カメラ異常なし
2023年02月:24日 退院
2023年02月:7日 退院後初めての通院 血液及び尿検査
2023年03月:28日 血液、尿検査及びCT検査 肺結節の微増あり
2023年04月:11日 定期受診 3箇所に肺の影 肩の傷 18日より検査入院 CTガイド下生検 25日 皮膚科にて肩の細胞診
2023年05月:2日 定期受診(血液内科 皮膚科) 細胞診について結果は上がって来ていないが 9割方リンパ腫であろうと言われる 11日 PET-CT 血液採取 23日 血液内科定期受診
2023年06月:17日 血液内科緊急入院(咳による酸素飽和度低下 視力異常) 血液検査・心電図・造影剤CT 19日 肝エコー・心エコー・眼科受診 結果元病の再燃ではなく免疫抑制剤を中止したことによるGVHDとの診断
2023年07月:8日 退院 18日 定期受診
2023年08月:2日 緊急入院(酸素飽和度低下)CTの結果 消えていた肺結節が再燃傾向 酸素低下する程の大きさではないが原因がはっきりしないので 入院検査後リンパ球輸注する方向 7日 PET-CT検査 肺結節変わらず そけい部腫瘤増大し再燃 16日 リンパ球輸注中止 ステロイド点滴開始 28日 30日 リンパ球輸注
2023年09月:2日 4日 11日 リンパ球輸注 22日 イブルチニブ(抗悪性腫瘍剤)服用開始
2023年09月:29日 ダルビアス点滴(ダリナパルシン)開始 5日間連続投与
2023年10月:4日 ダルビアスの副作用とみられるせん妄 興奮状態でHCUに移動
2023年10月:25日 レミトロ点滴(デニロイキンジフチトクス)開始 5日間投与
2023年11月:4日 発熱 呼吸障害のためステロイド投与 常時ではないがせん妄の様な症状がみられる
2023年11月:7日 午前0時26分 永眠
【関連のエピソード】
皮膚の異常以外に症状がなく、単純な皮膚疾患かと思っていたら、悪性リンパ腫でした。
総合病院で疑われた壊疽性膿皮症には、約70%に合併症がありリンパ腫などの血液疾患が多いとのこと。
夫の場合は壊疽性膿皮症ではなく、皮膚T細胞リンパ腫(菌状息肉症他)から末梢性に変化したのではという診断でした。
当初、成人T細胞白血病リンパ腫→菌状息肉症→末梢性T細胞リンパ腫と3つの疑わしい病気があったので、確定診断に時間がかかったようです。
2022年6月下旬現在、皮膚潰瘍の治療のため、主にCTCL(皮膚悪性リンパ腫)に使われる内服薬を服用しています。
2022年7月26日の受診以降、ポテリジオ療法は2週に一度、ゾリンザの内服のみになる予定でした。
しかし今週月曜日から発熱が始まる。近所の病院でPCR検査を受けるも陰性。その後担当医の検査を受けるも特に発熱に関わるような感染は疑われないとの診断。
CT検査で以前はうっすらとしか見えなかった部分にモヤがかかって見える為、翌月曜日に入院が決まる。やはり分子標的薬のみでの寛解は難治性疾患では難しいようです。
細胞診の結果、皮膚に出来た虫刺されの様なおできは、リンパ腫由来のものでした。
ただでさえ標準治療もないのに、中性脂肪の副作用で内服薬も中止になり、これからどうやっていくのが最善なのか、心が折れそうです。
2022年8月1日より約一週間、カロナールを飲んでいないと間欠熱を繰り返す。熱の上下が激しいので体力が消耗している。腫瘍マーカーも上がり、ほぼ腫瘍熱との診断。やはりタルグレチンが飲めなかったのいけなかったのか。中性脂肪の副作用さえなければどうなっていたのだろう。ポテリジオの点滴も効いていると思っていたのに残念。11日から始まるICE療法に期待する。PTCL-NOSの治療は一般的には化学療法からなので、ポテリジオで回り道はしたけれど、本来の治療に戻ったと思えばよいのかもしれません。