この病気のエピソード
最近家族の介護やペットの病気が優先していて、ずっと自身の慢性逆流性食道炎の状態が良くならなくて、久しぶりにやっと内視鏡検査を受けにいきました。
若い頃より胃が悪く、初めて内視鏡検査を受けたのは26歳の時で、以降間隔はあるものの定期的に検査していました。
2021年5月17日
掛かり付け内視鏡認定医院にて検査、先生には前回から4年ぶりだと言われました。
検査後の診察でしばらくぶりに胃の内視鏡写真を見たら、少し白っぽくなっていて、萎縮部分があったとの事、ピロリ菌はかなり前の検査では陰性だったものの、再度検査依頼。
2021年5月24日
気がつけば病院から何度も携帯に着信が…
もう血の気が失せました。絶対ガンだったんだ…と思いすぐにタクシーで病院へ。
検査結果は初期のようだが、タチの悪い方の未分化がんだったとの事で、すぐに病院を紹介してもらう。
2021年5月26日
紹介先病院へ。
初期のようなのでまずは内視鏡で取れると思うから再度切除範囲確定するために内視鏡とCT検査。
話がそれますが、このCT検査で肺に5ミリの結節が3つも見つかってしまった。去年三回もレおントゲン撮ったけど肺はきれいですね~て言われたのに、レントゲンでは映らない極小結節の為、良性か悪性の判断できず、肺については経過観察…
検査結果と入院手術については来週との事でした。
2021年6月2日
外来の日
早朝、病院に行く前に主治医より電話があり、思ったより癌が広がっていたからもう一回切除範囲を決め直す為に内視鏡検査するから何も食べずに来てほしいとの連絡でどっと落ち込む……
だったら内視鏡じゃなくて、最初から外科切除してほしい、こんなこわい未分化癌なのに…と言ったが主治医は、いや大丈夫、とりきれるから!
と押しきられる…病理診断でとりきれなかった場合はどちらにしろ外科切除にはなるとの説明。
2021年6月14日 コロナ検査→陰性
2021年6月15日 入院
2021年6月16日 ESD実施。
(内視鏡的粘膜下層剥離術)
2021年6月20日 退院
ステージ、癌の種類や深さが病理診断で確定するまでの3週間はまさに皆さんも通る道ですが、「魔の不安定期間」と言うそうですね。
浸潤性の癌の為、見た目のステージよりは実際の病理のステージの方が悪い事はよくあるようでした。とにかく怖かったし苦しかった。
職場に30代の子宮癌経験者がいて、今まさに魔の不安定期間だと言ったら自身の事を思い出して一緒に職場で泣いてしまいました。
やっぱり患者同士だとわかることあるんですね…
2021年7月12日
病理診断結果の為外来
未分化 印環細胞癌
1.3センチ×1.1センチ 切除範囲3センチ×3センチ 粘膜内 断面陰性 ステージ1a
ただ術後に怖くなって、本当にとりきれてるのか心配になり、また元々自分の希望としてはがっつり切除希望だった為に、追加外科切除の必要はないか、自身の希望を主治医にしつこく確認。看護師長さんも別に時間をとって面談してくれました。
しかし家族も呆れる程心配性の性格の為、先生にセカンドオピニオンしたいと申し出る。先生もそれで安心するならいった方がいいからとすぐに紹介状を書いてくれました。
病理診断の検査データのコピーほしいと無理をいったらカルテ開示になるから有料だけどいい?と言われたので大丈夫ですと言って申込む。
絶対うるさい患者だと思われてますが…でも根気よく付き合ってくれる先生有難うございます。
今ノートに質問事項をまとめています。なので明日セカンドオピニオンにいって来ます。
2021年7月14日
虎の門病院上部消化器外科へセカンドオピニオンに伺いました。
今まで内科の診察しか受けていなかった為、外科での診断と意見をどうしても聞きたかったので外科を希望しました。
初めてのセカンドオピニオンで、ものすごく緊張してしまい自分の意見が伝えられるか心配で、何度も深呼吸をしてしまいました。
先生はとても話しやすく最初からの経緯を詳しく聞き取って下さり、また最新の胃癌の外科と内科全体のガイドライン2018年版と内視鏡ガイドライン最新版2020年版の両方を一般人にも分かりやすく説明して下さいました。
その上で、未分化癌であったとしても、この5年から10年間の外科と内視鏡の治療成績のデータの比較、内視鏡的に絶対的適応範囲内のステージ1aの場合の比較データに差分がなかったことについて説明して頂きました。
先生はこの所見で追加手術の必要性はないことと、「もし自分や自分の大切な家族が貴方と同等のステージの病状であれば、未分化癌であったとしても、僕も家族にESDを進めますし、自分で受ける場合もそうしますよ。」と話されました。
勿論、ESDでも外科手術でも再発の確率がないと言う事はありませんとした上ですが、心は大分楽になりました。
セカンドオピニオンには付き添いで娘も一緒に行きましたが、娘が珍しく「ママ何だか私、今日の先生の話に感動したわ。すごいいい先生だったね、よかったね。」と言っていました。
セカンドオピニオンは保険診療外で高額ですが、自分が納得する為にも私は本当に思い切って受けてよかったです。
2021年7月21日
カルテ開示で請求していた病理組織診断報告書が届きました。
検体の大きさ 37㎜×33㎜ (16片)
腫瘍の大きさ 13㎜×11㎜
病変範囲 #6ー11
肉眼型 Type0ーⅡc
組織型 Adenocarcinoma,sig
深達度 pT1a (M)
病巣内潰瘍(瘢痕) pUL0
リンパ管侵襲 Ly0(HE)
静脈侵襲 V0(HE)
切除断端 pHM0,pVM0
腸上皮化生 0%
背景病変 非活動性萎縮性胃炎
次回はセカンドオピニオンの報告と肺結節のフォローで再診します。
2022年10月19日
胃内視鏡と肺CT検査
10月26日 結果報告
胃内視鏡異常なし
肺CT結果 異常あり
1年前「肺がんの可能性あり」
今回 「ほぼ肺がん確定」
ちなみに肺は胃のように生検出来ない為、「切除or静観」の二択しかないそうです。
10月27日
採血、肺機能検査(急勾配にしたランニングマシンを3分間早歩きする)
痰検査、レントゲン(今週健康診断てやったけど) 次回検査結果で入院手術の予定決め。
またまた癌かあ……と思いましたが、胃癌発覚の時の、しかも未分化の再発しやすい印環細胞癌と聞いた時のショックがあまりに大きかったので、今回はわりと落ち着いて先生の話も聞けました。慣れ?
それでもやっぱり手術は怖いなぁ(泣)(泣)
2022年11月18日 入院
21日 右肺葉細胞肺癌(疑い)→95%癌だと思う(主治医)術中迅速検査するので術後には診断がつきます。
癌の詳しい種類や広がりはやっぱり組織診断と細胞診後なので1ヶ月後くらいですね…