この病気のエピソード
2022年4-5月
あり得ないくらいの下血あって内視鏡検査した際に直腸癌と結腸癌がある事が判明。癌家系でもなく正直驚いた。
告知直後は、今後の仕事の在り方や経済的なやりくりをどのようにしていけば良いのか非常に悩むも、治療専念のため退職。
2022年7-9月
術後、加入保険プログラムの見直し、傷病手当金、国保・年金控除、限度額適応認定証申請など行う。癌患者をサポートする専門のFPとも話す機会ありいい勉強になる。
現時点の経済的負荷は様々な対策をすることで、大方セーブできることができた(国や自治体への控除、免除、申請は基本誰も教えてくれないのでしっかり調べることをお勧めします)
2022年11月
退院後、経過観察すると同時に次のビジネスアクションを模索。
*CT検査、レントゲン検査の結果12月以降は仕事再開可能の診断書いただく。
2022年12月
再手術後の体重、体力までに回復。
*2022年医療にかかったを年間費用を算出。ケース:大腸癌ステージ2
年間費用:約120万
●入院ありの手術 × 2回と当日手術 × 2回
●検診、処方箋
→高額医療制度、限度額適応認定制度、保険を控除して上記金額。
お伝えしたいこと:
●現代において癌家系でなくとも突然宣告される病であることを認識していてほしい
●国の制度も多少助かったが、やはり高額医療費がかかる分しっかり保険(ガンの特約)も入っておくことをお勧めします。
→寛解しても5年以上経たないと基本どの保険会社のガン特約サービスには入れないので。(注意)
→治療も然り、経済面の悩みが家庭不和や個人の休職・退職にまで及ぶ可能性も十分あることも想定してほしい。
●主治医とは別にセカンドオピニオンとなる医師2−3名、適宜相談相手を選べる選択肢を持ち合わせていると良い。
→手術・検診・入院など大きめな事象は主治医、突発的な相談はクリニックなどのセカンドオピニオンとなる医師。
2023年1月ー2月
術後、深夜の排便障害が多々あるものの日中の活動には問題ないところまで戻る。
*癌サバイバーの転職活動について
術後、想像以上に癌サバイバーには厳しい現実を浴びる。面談時に健康面について癌を患った旨を伝えると、ほとんどの人事や担当者の顔色は変わってほぼ次のステップには至らない。主治医からの承認のもと求職活動を行なってると伝えても、中には「働けるんですか?」、「今後どうされるんですか?」悪気ない言葉や態度が急変する。
当事者にならない限り、自分には関係なく、面倒なことに巻き込まれたくない。。。これが現実です。
ただ今後は、高齢化社会の影響で大病を患った意欲ある労働者が増えていき、企業なりのインフラを考える時代がすぐそこまで来ているのも事実。幸い、理解ある会社も少ないなりにあるはずなので、読んでらっしゃる方は決して諦めることなくきちんと面談時に話しておくことを個人的にはお勧めします。そこで弾かれるなら、そもそもご縁ないものだと割り切るくらいの気持ちで自身を否定しないように。(たくさん人が経験しない苦しい思いをしてるので、それを考えたら大したことでもないくらいに気持ちを切り替えて)
2023年3月
術後、しばらくぶりの仕事再開。
患者さんとの関係
本人
病歴・治療歴
2022年04月:下血によりクリニックにて内視鏡検査後、大腸がんの疑い
2022年05月:大学病院にて検査結果から直腸癌と結腸癌と診断される
2022年06月:腹腔鏡下低位前方切除術実施。術後、縫合不全による突発性腹膜炎を起こし、開腹洗浄ドレナージ、回腸・横行結腸人口肛門増設術(ストーマ)緊急手術実施
2022年07月:ステージ2と判明。
2022年10月:大腸内視鏡検査(人工肛門閉鎖有無確認)
2022年11月:人工肛門閉鎖手術。術後CT検査、レントゲン検査結果にて仕事の再開可能との診断書をいただく。
2022年12月:経過観察
2023年01月:採血検査
2023年03月:健康診断受診
05月CT、大腸内視鏡検査(術後1年経過観察)、採血
【関連のエピソード】
予定していた入院期間から大幅にずれ込み約1ヶ月かかっての退院。人生初めての入院かつ予期せぬ癌治療とわからないことだらけで縫合不全で緊急手術した時はもう無理かも。。。と頭をよぎった。退院後、受診にて生検結果からステージIIと判明。現時点においては、リンパ節や遠隔転移の可能性はなく、化学療法や放射線治療はなし。
2022年11月予定通り人工肛門閉鎖手術を行った。今後は経過観察で外来で定期検査を実施。術後の検査結果で12月から仕事再開のGOサインが出る。(11月17日時点)
また術後の経過観察中に一番精神的に辛く感じたのは排便障害。特に菌が大腸に入った場合は、高熱、倦怠感、24時間寝る暇を割くほどの便意に苛まれ気力、体重が減少することを体感。大学病院、街のクリニックそれぞれ良いところがあり、自分自身の現時点の体調を考慮しながら選択し相談することも緊急対応としては大事なのではと実感。(11月30日)
2023年1月採血検査結果にて消化器管内の癌は基準値より見当たらず、経過観察となる。5月にCT、内視鏡検査、採血で告知から1年の経過を確認。寛解したとは完全に言い切れない状態であるものの、しばらく普通の暮らしに戻っても良いという言葉に肩の荷が降りた。(1月6日)
リハビリ・復帰歴
2022年07月:退院後、自宅でヨガ、ワークアウト(腕立て、スクワット)、散歩(約5000 - 6000歩程度)開始
2022年10月:術後3ヶ月。体重46→60kg、徒歩数 5000→10000歩、筋肉量も術前に戻る。
2022年11月:人工肛門閉鎖手術済み。前回同様にまずは減った体重を筋肉で補い、体調回復を万全に整えていく。
2022年12月:術後1ヶ月半。手術跡の開口部分も収まり、体重、体力も術前に近い状態に回復。
【関連のエピソード】
術後直後、まだ歩くスピードや体力は元通りから30%程度。信号もギリギリ渡り切れるスピードで、疲れやすい。一気に20歳以上を歳をとったような生活を余儀なくされる。また、慣れないストマー生活で時々パウチから漏れる排便液にメンタルが凹むこともあり。
術後3ヶ月も経つと思いのほか、ストマー生活も慣れ、体重も筋肉量も術前に近い状態まで戻る。
食事制限も無理なく、ストレス抱えない程度に食べたいものを食べることを優先したおかげで回復が早かったような気がした。
人工肛門閉鎖術後、見た目は元に戻っているように見えるが、排便障害や睡眠障害が多少前とは違う環境下で生活をしていく必要があると体感。それを術後にどう自分なりにカバーすべきなのか生活しながら見直してみたい。 追記として、お世話になる大学病院、街のクリニックにせよ、緊急対応に答えてもらえる場所を複数持つのも必要ではと実感。術後空いた穴はまだもう1ヶ月程度埋まるまでに時間がかかるので気をつけたい。2022年11月時点
治療を受けた病院
東邦大学医療センター大橋病院
【関連のエピソード】
コロナ禍でありながらも懸命に様々な患者と真摯に向き合い、治療としてだけでなく、患者の不安、悩み、怒り、悲しみなどメンタル面でもサポートしていただけたことは何よりありがたかった。とにかく、治療チームは経験と専門的な技術を有しているため、全て信頼できたのも良かった。
病院に対する満足度
とても満足
【関連のエピソード】
1ヶ月の入院となり4人部屋から個人部屋へ5日間ほど緊急依頼したところ、迅速に対応いただけたおかげで回復も早かったように今考えると感じます。グレードの高かった個人部屋はホテル並みの内装やコンシェルジュなどがいて「別世界」。人生経験として参考になった。
2022年11月:人工肛門閉鎖手術にて1週間入院。
→個室での予約が通ったお陰で、普段の生活に近しい状況で病気と向き合えたためか、予定通りに退院できそうだ。
→大部屋より高い個室ではあるものの、前回のメンタル的な負担を考えたら部屋の投資はやっておくべきだと実感。