この病気のエピソード
会社の退職を1か月後に控え、健保の診療所で気になっていた喉の違和感を相談すると、大学病院を紹介され下咽頭癌 と判明。喉の違和感以外は体調に問題はなく、退職後は妻と色々計画していたことが白紙の状態。治療で入院することになるが、元気で入院し、抗がん剤や放射線で弱って退院することに納得しがたい思いはある。それでも入院前の今は、できるだけ日常生活をつづけ免疫力を高めることを心がけている。
自分の治療終了1年後、今度は妻に小細胞肺がんステージ4が見つかる
妻のがんはランバートン・イートン筋無力症候群治療の過程で見つかったもの。私の下咽頭がんより余程危険なもので、余命1年と宣告された時にはひどくうろたえた。それでも可能な治療を行いながら2人で免疫力を高める生活を送ることにした。
患者さんとの関係
本人
病歴・治療歴
2018年地元の耳鼻科で逆流性食道炎と診断。一時薬で症状が改善するがその後も咳が出る。その後コロナ禍となり、咳が出るということでの受診がしづらくなる。
2021年11月:健康診断で呼吸器内科の受診を勧められる。
2022年07月:地元の呼吸器内科受診。咳喘息と診断、ステロイド吸入薬を処方。
2022年08月:薬が効かないので健保の診療所の呼吸器内科と耳鼻科を受診。咳喘息ではないとのことですぐにステロイド吸入薬を止め、ステロイド薬でできた喉のカンジダ菌除去薬を処方。
2022年09月:カンジダ菌は除去されたが、まだ白い異物が残っているとのことで、検査のため順天堂医院を紹介される。
2022年09月:順天堂医院で下咽頭癌 ステージ3、リンパ転移ありと診断。1手術、2抗がん剤+放射線、3抗がん剤を試して効くようだったら放射線、効きが悪かったら手術を提案される
2022年10月:セカンドオピニオンでがん専門病院受診。ここでも手術が一番と勧められる
2022年10月:通院の利便性と、セカンドオピニオンで40%と言われた5年生存率が、70%くらいはあるといわれた順天堂での治療を決める。セカンドオピニオン病院では放射線療法は胃ろうが必須と言われたことも考慮に入れた。
2022年10月:順天堂医院で連日の検査と面談。他の臓器への転移はないが、食道近くまでがんが薄く広くあることが判明。当初は耳鼻科では手術も視野に入れた抗がん剤療法を考えていたが、最初から抗がん剤+放射線で徹底的にがんをたたく治療方針となる。
2022年10月:30日入院、31日より平日は放射線35回。抗がん剤は3週に1回の投与で1週間入院。治療日数51日と方針が決まる。
2022年10月:治療の内容:抗がん剤シスプラチン(100mg/㎡)3週ごとに3回月曜日に投与、その週は入院。放射線治療は、強度変調放射線治療(IMRT)、予防領域領域への照射(SIB56法)。腫瘍領域2Gy×35回、合計70Gy。予防領域1.6Gy×35回、合計56Gy。
2022年11月:抗がん剤入院第1クール(10/30-11/7)、第2クール(12/20-12/28)、第3クール(12/11-12/20)。放射線照射は平日毎日、入院時以外は通院。
2022年12月:12/21退院。20日の予定が血液検査で腎臓機能の数値が悪かったので1日延期し利尿剤投与。
2023年02月:MRIとCT検査。それぞれ単純と造影剤入り。
2023年03月:MRI・CT・内視鏡検査の結果、寛解状態との診断。ただし再発は2年以内が多いので、2年経過するまでは治癒とは言えないとのこと。
2023年06月:MRI・CT・内視鏡・血液検査、癌の病巣及びリンパの転移は消えている。他臓器にも転移は認められない。クレアチニン値がやや高いので注意。
2023年11月:1年後検診。MRI(頸部)・CT(頸部~骨盤部)それぞれ単純+造影、血液検査。再発・転移は認められない。免疫力及び甲状腺ホルモンが低下しているが特に処置はなし。
2024年03月:MRI(頸部)・CT(頸部~骨盤部)それぞれ単純+造影、内視鏡、血液検査。再発・転移は認められない。甲状腺ホルモンが相変わらず低下しているが特に処置はなし。内視鏡画像を見たが、これまでになくつるつるできれいになっていたように思う
治療を受けた病院
順天堂医院