この病気のエピソード
2015年夏頃、朝から胸やけ。食事の際、食道につかえる感じあり。
10月上旬、地方から札幌へ転勤。
11月下旬、定期健診で胃のレントゲン。医師より「バリウムが噴門部を通過しない!専門医で内視鏡検査を!」との指示。
12月上旬、胃腸内科にて内視鏡検査。「ポリープが大き過ぎて手に負えない!大病院で精密検査を!」との指示。
12月中旬、総合病院の消化器内科にて、「胃噴門部癌・食道浸潤、多発リンパ節転移の可能性」との告知!!
ショックで、頭の中が真っ白に。
妻に何と言おうか…。
「正式判定は、病理検査の結果が出る翌週。家族も来るように」との指示。
自宅への帰り道は、足元がフラフラ〰。
妻が帰宅するも、なかなか決心がつかずに言えず。
翌朝、「実は、癌かも…」と伝えるも、妻は腫瘍マーカーが良好だったので信じず。
1週間後、腫瘍内科にて「食道・胃噴門部癌・多発リンパ節転移(10か所以上)」の正式告知。
ステージは、Ⅳ。
「即入院し、化学療法を開始、その後に切除手術を!」との指示。
迷わず「年明け早々に入院します」と即答する。
2016年1日3日、3人の子供たちを集め、この旨を開示。
ステージⅣと知り、3人とも相当なショックだったそう。
1月5日、入院し、DNFとハーセプチン点滴の併用(幸いにも、HER2タンパクは強陽性だったので)を開始(その後3クール施行)。
3月中旬、「ハーセプチンが著効であり、4センチ以上だった 腫瘍が2センチ以下になったので、手術が可能です!3クールでここまで効くのは、レア・ケースですよ!」と、腫瘍内科医師はじめ院長も感嘆される。
4月26日午前9時、いよいよ腹腔鏡下手術を開始。なんと、13時間にも及んだのです!担当医はじめスタッフ全員のご尽力の賜物です!
結果は、食道中下部と胃噴門部および胃上部を切除。残った下部の胃管にて食道を再建。同時に食道両側のリンパ節を郭清した。
胃右側付近の、1か所のみ癌を残し(大動脈が近く、危険なため)、術後の化学療法で叩く事になった。
午後10時過ぎに終了。無事に大成功!
病歴・治療歴
2015年08月:朝から胸やけ、胃の上部に痛み。食事の際、つかえるような違和感あり。
2015年11月:定期健診で、バリウムが噴門部を通過せず、腫瘍が発覚。
2015年12月:食道・胃噴門部癌、多発リンパ節転移(10か所以)の告知。院長より「食道と胃およびリンパ節の切除が必須」の説明。人生最大の動揺〰。
2015年12月:CT、MRI、はじめてのPET検査。癌告知のショックと検査の連続で相当の疲弊、ぐったり〰。HER2タンパクが陽性と判明、ハーセプチン点滴可能の診断!
2016年01月:入院。CVポート留置後の感染症による高熱。DNFとハーセプチン点滴(3月まで3クール)。1クール目の頭痛・痺れ・高熱・下痢・口内炎に衝撃!
2016年04月:13時間に及ぶ腹腔鏡下手術で食道中下部と胃上部・噴門部切除、リンパ節郭清(66か所)、胃管で食道再建。
2016年04月:左反回神経麻痺を発症(合併症)。
2016年05月:右胸腔ドレーン抜去、肋間神経痛を発症。
2016年06月:退院。TS-1の服用を再開(自宅療養)、ハーセプチンの点滴のみ通院。
2016年06月:食後のダンピングと消化液の逆流に苦慮、クッションを駆使して座位で寝る。
2016年08月:夜間の胃液の逆流に悩み、座位で寝るため、介護用の電動ベッドを購入。
2016年09月:反回神経麻痺で、嗄声と吐息漏れがひどく、会話・意思疎通にも支障。うつ気味になる。
2016年10月:反回神経麻痺が自然治癒せず、喉頭形成手術の指示を受ける。
2016年12月:ハーセプチン点滴を終了。TS-1服用は継続。
2017年01月:嗄声の音声改善のため、喉頭形成手術。左被裂軟骨内転術、左軟膏にシリコン・ブロック埋込。嗄声は、半分ぐらい改善。
2017年04月:血液検査、CTスキャン、悪性腫瘍無し。TS-1服用を終了。肋間神経痛の鎮痛剤は継続中。嗄声は、まだ半分の途上。
【関連のエピソード】
この度は、先生方との出会いに運命的なものを感じております。
KKR・斗南病院の奥芝院長以下、優秀な治療チーム、ICUスタッフ、看護師さんに感謝・感激しました!
ICUでは、膿胸の激痛‘’に苦しみ、モルヒネで朦朧となり、悪夢にうなされましたが、スタッフさんの昼夜を問わずの優しい対応に救われました!
病歴・治療歴
2015年12月:胃がん
2015年12月:食道がん
2016年04月:反回神経麻痺(左)
【関連のエピソード】
2015年12月に確定診断。胃噴門部癌・食道浸潤・多発リンパ節転移でした。
リハビリ・復帰歴
2016年05月:院内で歩行訓練、呼吸・吸引器指導、自転車漕ぎ
2016年06月:退院し、肋間神経痛に耐えながら自宅周辺のウォーキング
2016年07月:庭掃除、往復5キロのウォーキング、自転車
2016年09月:次男と一緒に、念願の浜田省吾のコンサートに行く! しかし、嗄声で歌えず。呼吸困難になる
2016年10月:自家用車のタイヤ交換をする
2016年11月:勤労感謝の日に、妻と2人で、初めての北海道新幹線。船橋市に転勤した長男に会いに行く
2016年12月:自宅周りの除雪をする
2017年01月:嗄声の音声改善のため、喉頭形成手術。左側の軟骨にシリコン・ブロックを入れる。若干、発声が改善。
2017年03月:決意して、妻に同行してもらい、スキーに行く(3時間程度)
2017年04月:血液検査、CTで腫瘍無し。TS-1服用終了。就業可能との診断が出る
2017年05月:復職する。1か月程度は半日勤務の予定
2017年07月:今月1日よりフルタイム勤務となる。疲れやすいので無理せず、定時で退社!
治療を受けた病院
KKR・斗南病院
【関連のエピソード】
奥芝院長はじめ、才川医師、森医師、花城医師、平山医師、杉山医師ほか優秀な方々との出会いに感謝!
術前の丁寧な説明あり、腹腔鏡手術の名手を全面的に信頼。
100%の成功を信じて、人生初の全身麻酔手術に望みました。
治療チーム、ICUスタッフ、看護師さんの対応は素晴らしく、感動!
2016年10月に移転新築し、美しく良い病院です。
病院に対する満足度
とても満足
【関連のエピソード】
治療しなければ、余命1年未満だったかも…。
ハーセプチンの選択投与と、13時間にも及ぶ大手術を敢行された先生方に命を救われました! まずは、5年生存を目指します!