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ぽこちゃん

治療終了のメンバー

ぽこちゃん

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【運営】非営利NPO法人5years
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【生まれた年】1958年

【都道府県】東京都

【職業】教育関係

【自己紹介】

 2016年8月、58歳の時に急性骨髄性白血病を発症したとの診断を受けました。
このような診断を受けるに至った経緯を述べると、最初、2016年6月下旬の土曜日から咳の出る風邪のような症状で38度の熱が続き、体がだるい感じもあったので、月曜日にかかりつけ医のS医院でみてもらったところ、胸や腕に皮疹が出ていることから、採血をして白血球の分画(好中球、単球等の各血球の割合・個数)の検査も含めた詳しい血液検査をした方がよいということで、専門の業者に検査を委託してくれました。検査の結果、白血球の数が2000と正常値より相当に少なく、好中球などの各血球の値も正常値より少なく、Hb(ヘモグロビン)の値も10と低い上に、末梢血に3%の芽球が出ていることから、骨髄異形成症候群の疑いがあるという検査結果が返ってきました。そこで、自宅から少し離れた多摩地方の総合病院で、かかりつけ医のS先生と同じ東京医科歯科大学の出身である血液内科のA先生(著書や論文の多数ある有名な白血病の臨床医の先生でした)に紹介してもらい、診断のために骨髄穿刺を受けたところ、骨髄線維化などの理由で骨髄液の採取をすることができませんでした。A先生は、「大変申し訳ないが、骨髄液をとれなかった。」と大きく頭を下げた上で、「最初の血液検査の結果からみて骨髄異形成症候群か急性骨髄性白血病のいずれかであり、骨髄検査で骨髄液が採取できなかったために、どちらかを確定することはできなかったが、おそらく骨髄異形成症候群ではないかと思う。」と話されました。そして、先生から骨髄異形成症候群であることを前提に病気の内容について説明を受け、アザシチジンによる治療方法もあるが、骨髄移植が根治するための唯一の方法である旨、自分のいる病院は移植の設備がないから、移植のできる大きな病院を紹介する旨を言われました。そこで、A先生から紹介されたK先生のいる都内の大きな総合病院の外来に行き、最初に骨髄穿刺を受けたところ、やはり骨髄液を採取することができず、末梢血の検査からは白血球(好中球、単球なども)の数は前よりも減少し、ヘモグロビンもさらに減少していたのですが、なぜか芽球が出ていなかったため、しばらく様子をみようということになりました。ところが、骨髄穿刺に代わる骨髄生検を行った8月中旬、同じ日の朝に行った末梢血の検査の結果から、白血球が3600と急に増加しており、末梢血中に芽球も出ていたため(後に何パーセントあったかを知りましたが、忘れました)、急性骨髄性白血病であるという確定診断を受けました(その後、入院時に再度骨髄穿刺を受け、3回目で先生が針の方向を変えてようやく骨髄液を採取することができ、骨髄液の中も芽球の割合が非常に高くなっている旨を言われました。)
 急性骨髄性白血病であるとの診断が確定した後は、8月22日に入院し、急性骨髄性白血病の標準的なプロトコルに従って抗がん剤による寛解導入療法を受けました。この寛解導入療法により、末梢血中の芽球は急速に消滅したものの、好中球がまだ少ない時には39度を超える高い熱が続き(血液培養でも菌は特定できず)、好中球の回復も遅く、好中球の回復の途中でわずかに芽球が出るなどして、もうだめかと思いましたが、ようやく1か月半後に各血球とも一時退院できるまでに回復するに至りました。そして、心配していた末梢血中のわずかの芽球も消失し、骨髄穿刺の結果(この時は骨髄液を簡単に採取できました)から寛解であると判断されました。
 その後、2017年2月末頃までの間に、合計3回の地固め療法を受けました。その間、大きな歯根膿胞とひどい虫歯がみつかり、その治療のために前から入れていた半分こわれた義歯が使えなくなり、虫歯菌が体の中に入って高熱が出るなどの様々なトラブルはあったものの、大きな総合病院であることから同じ病院の口腔外科と歯科において歯根のう胞なども治療が出来、血液の面では化学療法による寛解を維持した状態で第一寛解期での移植につなげることができました。そして、移植時の年齢が55歳を超えることから、フルダラビン(静注)+ブスルファン(静注)+4gyの全身放射線治療による骨髄非破壊的前処置を受けた上で、同年3月に、白血球のHLA型が一致し、赤血球の血液型(私と同じB型)まで一致する骨髄バンクに登録された男性のドナーの方(入院して骨髄を提供して頂いたドナーの方にはどれだけ感謝しても感謝しきれません)からの骨髄の提供を受けて非血縁者間骨髄移植を受けました。

【ご登録時の状況】

 骨髄移植後の経過は、これまでのところおおむね順調であり、入院中も含めて問題になるほどのGVHDや感染症もなく(ただ、退院当初、好きな韓国の辛ラーメンを食べて免疫反応による下痢が10日ほど続いたことがありました。また、下痢が治った後は、調理したうなぎやさわらのムニエルなどで食当たりに5回ほどなりましたが、いずれも1日で治まりました。)、登録時にγ-GTPが(後にはASTとALTも)正常値を超えて相当に高いこと以外は、特に大きな異常はなく、元気に過ごしています。
 ただ、移植後の経過観察中の身であり(2018年4月から4週間に1回通院し、6か月に一度の長期フォローアップ外来も受けています)、病気が治癒したわけではないことを常に意識しつつ、次のようなことに気をつけています。十分な睡眠をとり無理をしないこと、外出時には主治医への連絡先を書いたヘルプマークをかばんにつけ、電車等では可能な限り座ること、食べると吐き下しになるうなぎの蒲焼等は死ぬまで絶対に食べないこと、刺身も食べないこと、衛生上の観点から寿司屋には行かないこと、唐辛子の多く入った辛いものは免疫反応の引き金になるので食べないこと、薬の飲み忘れをしないこと、毎日血圧、体温を測って記録しておくこと、外出時は夏でも長袖の上着と長ズボンを着用し、つばと日よけのついた帽子をかぶること、ラッシュ時の電車などのひどい人込みは避けること、毎日入浴をして風呂上りに保湿のため全身にザーネクリームを妻に塗ってもらうこと(妻にはありがたいとしか言えません)、犬や猫を飼わないこと(飼っていたトイプードルのぺこちゃんは里親に出しました)、他の人がごく近くにいる環境ではできるだけマスクを鼻と口にぴったりあてた状態でいること、温泉や大浴場には5年間は入らないこと、土埃の立つような工事現場には近寄らないこと、毎朝と外から帰ったときにアズレンを入れた水でうがいをすること、肝機能を維持するため、どんなにアルコール濃度の低いものでも絶対にお酒を飲まないこと(もともとアルコール大好き人間でしたが、今は一生涯断酒を誓っています。生きているだけでもありがたいので、贅沢はいいません)などです。すべてを完全に守れているわけはないですが、守るように努力しており、犬や猫を飼わないこと、刺身を食べないこと、お寿司屋に行かないこと、温泉や大浴場に入らないこと、絶対にお酒を飲まないことは守れています。
 なお、現在飲んでいる薬は、VOD予防と肝臓の保護等のためのウルソデオキシコール酸(1日3回毎食後、各2錠)、帯状疱疹等の予防のためのアシクロビル(毎日朝食と夕食後、各1錠)、カリニ肺炎等の予防のためのダイフェン配合錠(バクタ配合錠)(毎日朝食後1錠)、胃酸過多を防ぐランソプラゾール(毎日昼食後1錠)です。免疫抑制剤(プログラフ)は、移植後約11か月の間は量を漸減させつつ最後の2か月ほどはごく少量(1日おきに0.2mgを朝9時に飲む)を服用していましたが、2018年2月に担当医の先生から「もう打ち切っても大丈夫です」といわれ、なくなりました。

【思うこと、考えること】

 3歳の時に血便が出て1週間ほど入院した以外は、ほとんど病気らしい病気にかかったことはなく、50歳ごろから毎年受けていた健康保険組合の提携病院による健康診断でも異常なしという結果が続いたので、85歳ぐらいまでは長生きできるかなと思っていた矢先に、急性骨髄性白血病という大変な病気になってしまい、当初は我が身の不運をなげくばかりで、先生や看護師さんとともに病気と向き合って闘おうという心構えは全くできていませんでした。しかし、このようなだめな患者でも、結果として、移植のための無菌病棟を有し、全国有数の造血幹細胞移植の症例数を誇る都内の大病院(造血幹細胞移植推進拠点病院の指定を受けている)で、経験豊富な造血幹細胞移植と白血病の専門医+歯科医+精神科医らによる最新のチーム医療を受けることができ、本当に幸運であったと思います。このことに加えて、急性骨髄性白血病の25~30%にあるといわれるFLT-3 ITD という予後の悪い遺伝子異常がありながら、寛解導入療法と3回の地固め療法により寛解を維持している第一寛解期に、HLA型が完全に一致し、赤血球の型も一致する同性のドナーの方から非血縁者間骨髄移植を受けられ、移植後35日で無事に退院できたことも、幸運、あるいは奇跡であったとしか言えません(看護師さんからは何度も「奇跡ですよ」と言われました。)。このようにして多くの方々の尽力によって助けてもらった命を大切にし、可能な限り長生きするように日ごろから健康に注意を怠らず、無理をしないようにするとともに、ほんの少しでも患者さん、ドナーさんのために役立つことができればと思っています。後に掲げるブログは、そのために作りました。

【その他】

[血液型] B型

[星座] ふたご座

[趣味・特技] 藤井聡太の将棋トレーニング

[既婚/未婚] 既婚

[長所] 特になし

[好きな動物] 犬

[好きな食べ物] トマト、梨、林檎、オレンジ、ヨーグルト

[好きなスポーツ] 卓球

[好きな色] 青色

[好きな季節] 夏

[好きな音楽ジャンル] JPOP

[好きなブランド] ユニクロ

[ブログ] https://ameblo.jp/experienceaml/

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急性骨髄性白血病


患者さんとの関係

本人


病歴・治療歴

2016年08月:急性骨髄性白血病との診断を受ける

2016年10月:標準的な寛解導入療法により寛解に達する

2016年11月:第1回目の地固め療法を終える

2017年01月:第2回目の地固め療法を終える

2017年02月:第3回目の地固め療法を終える。寛解状態を維持。

2017年03月:非血縁者間骨髄移植(HLA型・ABO型が一致)を受ける

2017年04月:退院し、外来に通院しながら自宅にて経過観察中

2018年01月:風邪のため37.8度の熱が出る(その後1日で下がる)

2018年04月:勤め先の御配慮により、勤務を制限した形で復職ができる

2018年08月:風邪のため38.2分の熱が出る(その後1日で下がる)

2018年08月:昨年末以来高かった肝臓の数値が改善傾向を示すようになる

2018年09月:うなぎを食べて嘔吐と下痢になるが、1日で回復する

2018年10月:風邪のためか38.4分の熱が出て主治医の先生に診てもらう。1日半で熱が下がり、回復

2018年11月:さわらのかす漬で嘔吐する。今回は2回目だが軽くて済む

2018年12月:感染症により39度を超える熱が6日ほど続き、苦しむが、1か月ほどで治癒した模様

2019年05月:帯状疱疹になり、疹が消えたが、帯状疱疹後神経痛になり、電撃痛に苦しむ

2019年06月:主治医の先生が頼んでくれた麻酔科の神経ブロック注射で徐々に軽快する

2019年10月:帯状疱疹後神経痛で続いていた痛みがなくなる

2019年11月:尿中に少量赤血球が出ているために、来月検査すると言われる


治療を受けた病院

都立駒込病院


病院に対する満足度

とても満足

【関連のエピソード】
非血縁者間の造血細胞移植の経験値が非常に高く(2016年、2017年は全国1位)、駒込病院血液内科全体としての治療方針に基づいてチーム医療で丁寧かつ的確な最新の移植治療を提供してくれただけでなく、移植後から2年3か月経過した現在まで重大な感染症にもかからず、軽度の免疫反応しか出ずに元気に過ごせるという大変満足の行く結果を出してくれ、感謝の言葉もありません。医師の先生方はもちろん、薬剤師の方や看護師さんも親切で病気を熟知されている方が多く、病室も綺麗で(とくにトイレが清潔です)本当にこの病院で最初から治療を受けてよかったと感謝しています。なお、食事は、入院時には不満があったのですが、他の病院での食事の内容を知るにつけ、管理栄養士さんによりいろいろな配慮や工夫がされていて(たとえば、メニューを3つの中から選べる日がしばしばありました)、良かったと思っています。つけ加えると、マルクを16回しましたが、どの先生も熟達されていて、前期の研修医さんが行った1回を除いて、我慢できないほどの痛みを感じたことはなかったです。


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