この病気のエピソード
診断時はあと2ヶ月で38歳になるところでした。
会社の健康診断の検便で便潜血陽性が出て、近所の総合病院の消化器内科を受診。若いし、痔でしょう、と言われたけど、大腸内視鏡検査をお願いしました。検査までの1ヶ月間に排便状況を確認すると、硬めの便と軟便が交互にありました。でもポリープがあるくらいだろうと思っていました。
20代前半に切れ痔で肛門科を受診し、塗布薬を処方されたことがありました。その後も便が硬くなると切れることがたまにあり、意識して水分をとるようにしていました。それ以外の大きな自覚症状はありませんでした。
大腸カメラは途中痛かったです、検査中に別の先生が呼ばれ、画像を確認していました。検査後は、先生から画像を見ながらここに腫瘍(?できもの)があったから組織検査に出した、このあと血液検査を受けて、CT検査を予約するように言われました。
CT検査の日に、大腸カメラの腫瘍の写真をネットで見たら、私の腫瘍の写真がどうみてもポリープではなく、進行癌に似ていたので、ポリープじゃないのかも…と不安が出てきました。
検査結果は夫と2人で聞きました。S状結腸癌でCTでリンパ節の腫れも見られるからステージⅢだと告知されました。
患者さんとの関係
本人
病歴・治療歴
2016年10月:地元の総合病院で大腸内視鏡検査。後日、S状結腸癌ステージⅢ告知
2016年11月:同じ病院で腹腔鏡手術、入院9日間
2016年12月:術後の病理検査でステージⅢa(リンパ節転移2/32)確定
2017年01月:術後補助化学療法として抗がん剤xelox療法開始
2017年06月:最終クール8クール目まで無事終了
2017年07月:経過観察
【関連のエピソード】
総合病院ががん拠点病院だったので、そのままそこで手術を受けることにしました。外科では、腹腔鏡手術の件数や入院期間の短さを強調されましたが、腹腔鏡手術というと事故のイメージしかなく、怖く感じました。
告知を受けた頃に新聞で、がんの情報は信頼できるサイトで、という記事があり、紹介されていた国立がん研究センターの「がん情報サービス」のサイトを見るようになりました。「がん情報サービス」の中の「私の療養手帳」を少しずつプリントアウトして、診察の時に持参したり、受診内容を記入したりして活用していました。あと「大腸がんを生きるガイド」では、腹腔鏡手術の認定医のことがかいてある記事があり、早速自分の病院に認定医がいるか調べました。それまでに話したドクターの名前はなかったものの、手術前日の説明で、指導医として腹腔鏡手術の認定医の先生がいるのがわかり、安心しました。
リハビリ・復帰歴
2016年10月:告知後から有休
2017年02月:傷病手当開始
2017年07月:職場復帰(部署異動)
【関連のエピソード】
2016年10月のがん告知後、職場にありのまま(ステージ3の進行がん)に伝えたら、入院まで休むよう言われ、それ以降抗がん剤治療終了後の2017年7月に復帰するまで休職していました。術後に復帰するつもりが、挨拶に行った日にちょっとお腹の調子が悪かったことと、1月から抗がん剤治療になる話から、治療が終わるまで休職するよう勧められ、抗がん剤治療開始までの1ヶ月弱も休んだままになってしまいました。その間、抗がん剤治療の副作用や妊よう性温存について調べることができましたが、引き継ぎがまったく出来ないままで、部署の同僚にはひどく迷惑をかけてしまいました。
1月まで病気有休で、2月から6月までは傷病手当が該当になりました。
復帰後は人員配置の都合で以前とは別の部署になりました。